庭のまゆみの実


庭の「まゆみ」がかわいいピンクの実をつけている。

「まゆみ」はこの木から「弓」を作ったので

「真弓」と言うらしい・・・



「まゆみ」といえば、宮澤賢治「なめとこ山の熊」の

後半部のワンシーンを思い出した。




 『一月のある日のことだった。小十郎は朝うちを出るときいままで

言ったことのないことを言った。

「婆(ば)さま、おれも年老とったでばな、今朝まず生れで始めで

水へ入るの嫌(や)んたよな気するじゃ」…略

 小十郎は白沢の岸をさかのぼって行った。水はまっ青に淵(ふち)

になったりガラス板をしいたように凍ったりつららが何本も何本も

じゅずのようになってかかったりそして両岸からは

赤と黄いろのまゆみの実

が花が咲いたようにのぞいたりした。』



1月まで「まゆみの実」が付いているのだろうか・・・

それにしても、きれいだなぁ・・・