銀河鉄道の夜

いじめを苦に愛媛県今治市の中学1年が自殺した。
全生徒100人以下という瀬戸内海の島の小さな学校での話だ。
「島」に生きる人は皆気心が知れている・・・なんていうことは、幻想に過ぎないのか。

我がふるさと共和町では今でも有線放送で「誰それさんちの、長男が結婚した」とか流れてくるそうだ。
なぜこの小さな島で・・・


少年の遺言に
『私が、死んだ後の物は(弟2人の名前)で分けて下さい。机にある小判は私だと思って持っていて下さい。(弟2人の名前)は僕の分まで長生きして、いい職について下さい。いつも空から家族を身(原文のまま)守っています。 さようなら いままで育ててくれてありがとう 母さん父さん   By.(男子生徒の名前)』


29日の朝日の天声人語はこの子のことと「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治)のジョバンニに対するザネリたちの「いじめ」のことを書いていたのでちょっと調べた。


ザネリはなぜジョバンニをいじめたのか・・・
銀河鉄道・・・」は第4次稿まである。
第3次稿までにはその理由がはっきり書いてある。


ジョバンニの父が監獄に入っているからなのだ。
そしてザネリはジョバンニの父がらっこ密猟により投獄されているという噂を流している張本人なのだ。


しかし、ただ一人の友人カンパネルラは川に落ちたザネリを助け、自分は死ぬ。
確かに切ない・・・