唯我独尊

天上天下唯我独尊」これは生まれたてのお釈迦様の言葉。
あなたはどう解釈しますか。
まあ、なんと傲慢な人だと思いたくなりませんか。
言葉どおりに読めば
「世界中(天上天下)で、ただ(唯)わたし(我)ひとり(独)が尊い
と読めますから。

わたしもこれまでは、そう思っていました。
でも、今の私はこう理解しています。
『世界中でだめな人はひとりもいない。みな、一人ひとり尊い

あなたもわたしも隣の人も、前の人も、またその後ろの人も、
だめな人はだれひとりいない、
みな、一人ひとり尊いということです。

『少年少女の仏教 生きるって、なに?』土屋昭之著より

丸山光太郎おじさんはわが父の兄で、札幌市立病院の院長でした。「走れコータロー」という曲がはやったときは、怒っていました。親父の兄弟は大変過激な人ばかりです。その中にあって大変まともな人でした。そのおじさんがわたしに会うとよく「仏教を広めなさい」と言うのでした。「わたしは中国哲学で、インド哲学ではありません」といつも答えていました。おじさんが亡くなってもうずいぶんたつのですが、なぜ医者でありながら仏教のことを言うのか未だに分かりません。しかし、なぜか最近「やっぱり仏教だよなぁ・・」なんて思うんです。梅原猛の「仏教の授業」の影響かもしれません。それにしても「仏教」のことをもっと知りたいなぁと思う今日この頃です。そう思って買った一冊が「少年少女・・・」なんです。
朝日新聞社から600円で出ています。