大切なもの

以前パソコンのOSを入れ替えるとき、大切なものをバックアップしようとした。
メールアドレスのバックアップもしようとした。
そのときハタと、保存に値するものがいかに少ないかということに気が付いた。

身の回りにある、数々の保存物についても、同じだ。
以前、何度か引っ越しをした。そのとき幼少のみぎりから高校生までの何冊かのアルバムが無くなった。高校の卒業アルバムも無くなった。今でも時々、どこに行ったんだろうと思うことがある。
よく、TVで何歳の頃の誰々・・なんていう写真を写すたび、オレのはないなぁ・・なんて思ってしまう。
だがしかしだ。
そんなことあるはずもないし、特に困ることはない。

学校にも大量の保存物がある。ある日、それらのものが全部無くなったとしても、きっと、何も困らないだろう。

要するに、大切なものなんか、「もの」の中にはないということだ。

大切なもの、それは「命」だ。
それ以外にない。