哲学者梅原猛氏は「仏教が広まらないのは”十善戒”の第一”不殺生”のせいだ」と言っている。ある意味広まらないようにしていると言ってもいい。
どういうことかというとこの「不殺生戒」というのは、この世の生きとし生けるものをすべて殺してはいけないという戒律なのだ。
明治以来「神道国家」として、あるいは「神の国」として富国強兵に邁進してきた日本としては、”不殺生”は邪魔者なのである。
イラク派兵にしても、やっぱりコレは邪魔者以外の何者でもない。
今日の結論だが「仏教と道徳」は日本人にとっての「心」なんだ。しかし、そこに立ち戻れない理由は以上のような訳だ。